「世代でいうとしたらむしろ、今の若い人のほうが大変なのではないでしょうか。私自身はまだ兄弟が多い時代だったため、介護をしなくて済んでいます。しかし、若い世代では少子化が進んでいますから、親の介護が共通のテーマになってくるといっても過言ではありません」(湯田さん) 昔は一律に「長男」が親の面倒を見る、といった習慣が強かったため、相手には「次男以下」を選ぶ傾向があった。ところが昨今では、「長男だから」という慣習がだんだん薄れてきていて、家庭の事情によっては次男でも介護しなくてはならない場合もあると湯田さんは教えてくれた。 ■早い時期から、考えなければいけない問題 「この女性会員ように、女性や次女が親の面倒を見ようとすることも珍しくなくなってきています。兄弟間で話し合って互いに支え合い、面倒を見るのがベストですよね。いずれにしてもこれからの時代、親の面倒を見ないで済む人のほうが少なくなるでしょう」(湯田さん) 介護に関しては、結婚が早かろうが遅かろうがいずれやってくると認識しておいたほうがいいだろう。40、50代の結婚の場合は親の介護までの時間は短いかもしれないが、介護生活を視野に入れることができる分、準備しやすいかもしれない。そのため湯田さんは若い世代の婚活者にも、いずれやって来る親の介護について早いうちから覚悟しておくことが大事、と指導しているとのことだ。